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「ステさん道中記」
ツーリングレポートや日常の出来事などを、 徒然なるままに記した日記です
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バイクツーリングやその他諸々日々の出来事を、徒然なるままに書き続けて行けたらいいなと思っています。



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小説

最近、読書にはまっている。
はまっていると言うと大袈裟かも知れないが、実際休日などは、テレビを観るよりも小説を読んでいる時間の方が多いようだ。

私は読書好きというほどのものではないが、「太宰治」だけは大変好きで、太宰の本はひととおり読んだ。
昔、神田の古本屋街に出掛け、何軒か古本屋をはしごし、ある店で「太宰治全集」を見つけて買い求め、なんか自分がとっても文学青年になったような気がして、全集を片手に秘かにほくそ笑みながら家路を辿った覚えがある。

太宰の小説は「暗い」とか「女々しい」とかいう理由で、結構嫌うひとも居るようだが、私はそうは思わない。
太宰は、人々の社交辞令の仮面の下に隠された、赤裸々な人間の本性を暴くことにこの上もない生き甲斐(と言うより使命)を感じていたようで、そういった場面の描写の端々に、実に力強い太宰の声が聞こえてくるような気がする。
“人間は建前じゃないよ。本音で生きなければいけないよ。”
私はそういった痒いところに手が届くとでも言うような描写が妙に気に入り、「待ってました!」と声を掛けたくなるような思いに駆られながら夢中でむさぼり読んだものである。


先日、十年ほど前に一度読んだことのある小説を、もう一回読んでみた。
と言っても、太宰の作品ではない。
その本は500ページほどの作品で、自らを「純文学と大衆文学の両刀使い」と称し、過去に直木賞を受賞したこともある作家によって書かれたものである。
WIKIPEDIAによれば、この作家は「大人の愛を描いた小説に人気がある」とのこと。
ただし今回読んだ小説は恋愛小説ではない。

父・・・・・前妻と死別し、ひとり息子がいる。中小企業の社長。
母・・・・・前夫と死別し、ひとり息子がいる。前夫の死後、今の夫と結婚した。
兄・・・・・父のひとり息子。ぐーたらで、一切の苦労を知らずに育った救いようのないダメダメなお坊ちゃん。
弟・・・・・母の連れ子。知能指数150、頭脳明晰にして決して奢らず誠実な人柄を有する。

とまぁ、この登場人物像を見ただけで、おおよそのストーリーは察しのつくところであるが、ざっとあらすじなど。

母が息子を連れて嫁入りして来て7~8年ほど経ったある日、弟が高校から帰って来ると、今年大学に入った兄がこともあろうか義理の母に乱暴を働こうとしていた。
現場を見られた兄が逆上し、台所から包丁を持ち出す。
弟がそれを取り上げようとしてもみ合いになり、はずみで兄の足を刺してしまう。
やがて警察が来て事情聴取になるが、母も弟も事実を隠し、弟は少年院に送られる。
兄は家に居づらくなり、祖父母の家に身を寄せる。
父は、以前から問題ばかり起こす実の息子に嫌気がさしてくる。
やがて刑期を終え、出所した弟が家にもどって来る。
そんな義理の息子に、父は以前にも増して愛情を持って接するようになる。
家族に疎んじられ、孤独を味わう兄は、父を逆恨みし、ある日の夜、自分の家に忍び込み、父を刺そうとし、駆けつけた弟が今度は自分の意志で兄を刺す。
裁判になり、兄は情状を酌量され執行猶予に。
弟は実刑となり、再び少年院に入る。
さすがのくされ兄貴も事ここに至り、おのれのバカさ加減にようやく気づいたようで、父の会社に入社し、少しはまともな人生を歩み始める。
絶対に息子を許すことはないと思っていた父も、少しずつ息子との和解を考えるようになった。
裁判の時に、義理の息子から「兄をあそこまで追いつめてしまったのはあなたです」と言われたことが、かなり応えていたのである。
二度目の出所を間近に控え、弟は自分ひとりで生きていく決心をする。
いよいよあと数日で出所というある日、農作業の時の怪我が原因で、弟は破傷風にかかり、はかない一生を終える。


私は読後、しばし呆然とし、何も考えることが出来なかった。
作者はこの小説を通していったい何を言いたかったのか。
義理の母を犯そうとし、実の父を殺そうとまでした男が、何ら罰を受けることなくつつがなく人生を歩んで行こうとしている。
片や自分の母を犯されそうになったり、義理の父の命を救った男が、二度までもクサイ飯を喰わされ、ひとりひっそりと生きて行こうと悲しい決心をした矢先に病死してしまう。
これではあまりにも救いようがないではないか。
踏んだり蹴ったりではないか。
人生、真面目にやるだけ損、要領よく世渡りをしていくのが得策さ、この作者はそう言いたかったのだろうか。

なんだかとてもやりきれない気分になり、その夜は酒をかっ喰らってさっさと寝てしまった。
因みに私が今読んでいる小説は、太宰治の「お伽草紙」である。
太宰治万歳!!

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面白いんじゃねぇ~かよ。
また面白い本あったら感想文をお願いします。
本ばかり読むんじゃなくてたまには美味しい空気でも吸いに行きましょうね。
2007年10月17日 10時12分/choi #- / URL/[編集]


choi様、どもです。

最近歳のせいか、朝なかなか起きられないんですよ。i-229
うだうだしているうちに、いつのまにか昼近くになっちゃったりして。
困ったもんです。i-181
(要は飲み過ぎってこと?)

2007年10月17日 16時24分/ステ三郎 #8wWOI1H6 / URL/[編集]


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